話題のアニメ、ポプテピピックが最終回を迎えてしまった。実のところ、ワンクールのアニメを完走したのは人生で初めてだ。ドラマを含めても。最もインターネット同時配信ということがとても大きかったんだが。
内容は…と言えば、紛れもないクソアニメだった訳だが、そのクソップリも度を過ぎるとこんなにも崇高になるものかと感心させられた清々しいとしか言いようがない。
声優さんの大盤振る舞いなど話題に事欠かないアニメであったが、この企画によくOKを出したものだ。偉い人の英断に頭が下がり、感謝したい。
元来、日本人はルールの中だけで戦うのが得意な人種だと思っていた。カイゼンを重ね、なんだかんだ目標を達成してしまう。その結果が、安価で性能の高い家電や車、作画の美しいアニメなのかと思っていた。
一方で、ポプテピピックはどうだっただろうか?筋書き無し、主人公すら登場しないエピソード、様々なパロディ、どこをとってもルールなどない。自由すぎる、というか、暴れ牛を市中に放ったかのような構成であった。時折寒気がするほどである。
世の中でイノベーションが起きるとき、それは、カイゼンから生まれるものではないと私は考えている。今の一般的日本人からイノベーションは起きないのではないか、と考えている。
いい意味でルール無用の宇宙人がイノベーションを巻き起こすのではないか?今回のポプテピピック関係者は、その宇宙人に相当すると私は考えている。彼らの今後の活躍が楽しみだ。